Tokenについて調査

調査目的

  • トークンという言葉をどうとらえるべきなのか、気になったので調査＋非エンジニアのアメリカ人、エンジニアのメキシコ人（アメリカ在住）に聞き込みをした

結論

  • 日本人としては、交換可能なメダルのような概念としてとらえるのがよいと思われる
    • セキュリティトークンは、ユーザー名とパスワードを言うともらえる時間限定のメダル
    • 仮想通貨の文脈でのトークンは、払い戻し可能かもしれないメダル

調査まとめ

token（名詞）の辞書上の意味

参考：https://www.vocabulary.com/dictionary/token

  • a metal or plastic disk that can be redeemed or used in designated slot machines
    Google翻訳: 指定されたスロット マシンで交換または使用できる金属製またはプラスチック製のディスク
    • Casinoで使うチップ、ゲームセンターのメダル等
  • something serving as a sign of something else
    Google翻訳: 他の何かのしるしとして役立つ何か
    • 「兆候」としてのしるしのニュアンス
  • something of sentimental value
    Google翻訳: 感傷的な価値のあるもの
    • 「これは私たちの友情の証（しるし）です」的なニュアンス
  • an individual instance of a type of symbol
    Google翻訳: シンボルのタイプの個々のインスタンス
    • 一単語の中の一文字　等

利用分野別の分類

コンピューティング

  • 何かしらの処理を実行するための権利を示すオブジェクト
    • セッショントークン: セッションに割り振られるID
    • セキュリティトークン（認証トークン）: 2要素認証 (2FA) を提供する物理デバイスまたはデジタルデバイス
      • ハードウェアトークン：固定のトークンを物理デバイスに持たせた形式。USBドングル等
      • ワンタイムパスワードトークン：ワンタイムパスワードを生成するハードウェアまたはソフトウェア。時刻に連動した同期トークン、チャレンジ レスポンス認証メカニズム (CRAM) を利用した非同期トークンがある
      • APIトークン：サービスにリクエストしたときにトークンが発行される形式。APIトークンを用いた認証プロトコルにOAuth2.0等がある
      • JSON Webトークン（JWT）：JSONデータに署名や暗号化を施す方法を定めたオープン標準 (RFC 7519)。header、payload、signatureを含んだJSON形式のトークン。OAuth2.0でJWTを使うこともできる（OAuthはプロトコル、JWTはトークンの種類）
    • アクセストークンやリフレッシュトークンなど、そのトークンの目的に応じた名づけがされることもある

芸術、エンターテイメント、メディア

  • ゲーム内のみで使う貨幣的なもの

経済

  • 引換券、ギフトカード
  • トークンコイン
    • カジノトークン
  • トークンマネー

Blockchain・仮想通貨業界におけるToken

概要

  • 発行ブロックチェーン プロジェクトのエコシステム内で交換 (取引) の媒体として使用できる代替可能なデジタル資産
    • 「代替可能」の意味は、同じ量のトークンを人々が交換しても価値が変わらないということ（1BTCと1BTCを交換しても一緒）
    • 代替不可能なデジタル資産をNFT（Non Fungible Token）と呼び、絵画などに発行することができる（Aさんが描いた絵とBさんが描いた絵は違うので、交換できない）
  • デジタル資産はすべてトークンだが、独自のBlockchainネットワーク上に作られたトークンをコインと呼んで区別している。なので、狭義のトークンは誰かが作ったBlockchainネットワーク（複数の場合もある）に所属させてもらっている

種類

  1. プラットフォームトークン
    • Blockchain上のDAppをサポートするためのトークン
  2. セキュリティトークン
    • 株式や不動産などの別の資産の所有権を表すもの
    • 例えば、金を持ちたくないので金の価格に応じて価値が変化するトークンを作るなど
    • 基本的にトークンを購入して、保管することが目的
  3. トランザクショナルトークン
    • 法定通貨のように何かを購入するときに使用される
    • 一般的に手数料が非常に安いなどの利点がある
  4. ユーティリティトークン
    • トークンが開発されたアプリやプラットフォーム内で特定の目的に使用されるもの
    • アプリ内のみの支払いなど
  5. ガバナンストークン
    • DAOの運営のための投票権として働くトークン

注）上記のほかにも分類方法はある

参考

項目調査まとめWeb3.0,仮想通貨

Posted by ttnt