Heuristics DENDRAL
概要
- 実験データと化学に関する知識ベースを使用して、データに適合すると考えられる化学構造を割り出すプログラム
- 1960年代にスタンフォード大学のEdward FeigenbaumとJoshua Lederbergによって開発された
- 初のExpert Systemと呼ばれる
プログラム構成
下記の5つのサブプログラムにより構成される
- Preliminary Inference Maker
- 分子の質量スペクトルのピークのありなしを探し、ありえそうな分子をGood Listに、ありえなさそうな分子をBad Listに登録する
- 分子の名前、構造、原子、原子位置、経験式、対称原子は事前情報としてプログラムに与えられる
- 上記判断の優先順位を与えられる
- Data Adjustor
- Structure Generatorの処理のために、質量スペクトルのどの点がどの程度重要かを判断する
- Structure Generator
- DENDRAL Algorithmを実装した構成要素
- 化学組成のトポロジー的に可能な非環式構造 (異性体) をすべて生成するための手順
- Zero-order Spectral theory
- Preliminary Interface MakerとData Adjustorの情報を利用する
- DENDRAL Algorithmを実装した構成要素
- Predictor
- 質量分析のラフモデル
- Structure Generatorが出力する各構造候補に対して、質量スペクトルの重要な特徴を予測する
- Evaluation Function
- Predictorにより生成された予測スペクトルと元のスペクトルを比較して、どの構造候補が最も満足のいく選択であるかを決定する
Heuristic DENDRAL: A program for generating explanatory hypotheses in organic chemistry