Assistive Technologyについて

2022年10月22日

概要

  • Assistive Technologyは、人々が機能を維持または改善し、それによって幸福を促進するために開発された支援製品および関連システムおよびサービスのための技術
  • 障害を持つ人々が、教育、仕事、社会活動に参加して、自立した健康的で生産的な生活を送ることができるようにすることが目的となる
  • 介護者の負担と、被介護者な健康およびサポートサービスを軽減できる

種類

Mobility Products

  • 体勢を維持または変えたり、場所の移動を補助
  • この分野の発展は、特にリハビリ分野に期待大
  • 利点
    • 自立性の向上
    • 痛みの抑制
    • 自信・自尊心の向上
    • 転倒のリスク軽減
    • 介護士の負担軽減
  • 問題点
    • 国家戦略に入っておらず、優先度が低いとされる分野
    • コスト
    • 供給・指導者・バリアフリー環境不足
    • 見た目、文化的な要因
  • デバイスの具体例と分類
    • 車いす
    • 手押し車、松葉づえ等
    • 義足
    • パワードスーツ

Seeing/Vision Products

  • 老眼、視覚障害などの補助
  • デバイスの具体例と分類
    • 眼鏡・コンタクト
    • 音声による読み上げシステム
      • スクリーンリーダー
      • スマートウォッチ
    • 触覚ディスプレイ
      • 振動
    • その他
      • 点字
      • 白杖、点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)
      • シルバーホン
      • 拡大鏡、大きい字、わかりやすい色使い

Hearing Products

  • 聴覚障害などの補助(主に補聴器)
  • 問題点
    • バッテリーの寿命
    • 補聴器の手入れの手軽さ
    • コスト
  • デバイス(補聴器)の具体例と分類
    • BTE: Behind the ear
      • よくある耳にかけるタイプ
    • RIC: Receiver in the canal
      • BTEの音声出力部を鼓膜近くに設置したタイプ
    • ITE: In the ear, ITC: In the canal, CIC: Completely in the canal
      • 耳の穴にはめ込むタイプ
    • CROS: Contralateral routing of signals, BiCROS: bilatelal CROS
      • 左右の聞こえ方に偏りがある場合(非対称性難聴)に用いられる方式
      • 聞こえにくい側にマイクが置かれ、聞こえの良い側の耳に増幅して転送することで、聞こえにくい側で聞こえるべき音を聞こえる側の耳で聞く
      • 形状はBTE、RIC、ITEのどれでも可能

Communication Products

  • 脳性麻痺、ダウン症など発声が難しい人々、会話自体が苦手な人々のコミュニケーションの補助
  • 利点
    • 自己表現能力の向上
    • 自身・自尊心の向上
    • 自立性の向上
    • 学習効率の向上
  • 問題点
    • コスト
    • 通信に関する規制や技術サポートの担当者不足
  • デバイス(補聴器)の具体例と分類
    • 代替コミュニケーションデバイス(AACデバイス、AAC: Augmentative and Alternative Communication)
      • 電子デバイス:iPad、発声デバイス等
      • そのほか:フォトボード、絵カード交換式コミュニケーションシステム(PECS: Picture Exchange Communication System)、PODD(Pragmatic Organisation Dynamic Display)、
      • デバイスを使わないAACには、ボディーランゲージ、手話、ジェスチャーなどが含まれる
    • Hearing assistive technology
      • 補聴器以外の聴覚補助という立ち位置(っぽい)
      • ALD(Assistive listening device): デバイスへの個人的な接続を可能に、聞き取りやコミュニケーションを容易にする
        • 例:受話アンプ、テレコイル、アラートデバイス
      • ALS(Assistive listening system):劇場、空港、教会、講堂などの公共の場で役立つシステム全体の技術
          • Hearing loops(Induction loops, AFILS: Audio frequency induction loop systems): 補聴器と連携して部屋内の話し手の声を補聴器利用者にも届けるシステム
          • FM(Frequency-modulated)/DM(Digital-modulated) systems:聞き手は専用のレシーバーで電磁波を受け取って、ヘッドホンなどにより音を聞くことができる(補聴器は不要)
          • Infrared(IR)system:聞き手は専用のレシーバーで赤外線を受け取って、ヘッドホンなどにより音を聞くことができる(補聴器は不要)
    • そのほか
      • 教育ソフトウェア
      • 記憶補助デバイス
      • 発声デバイス

Cognition Products

  • 認知症に関する補助
  • デバイス(補聴器)の具体例と分類
    • 自己認識(self-awareness)に影響を与えるデバイス
      • Storing and displaying:自伝的な記憶・自己認識を補助
        • 例:ウェアラブルカメラ、ボイスレコーダー
      • Distracting:幻聴や幻覚などを引き起こす刺激からユーザーの気を逸らせる
        • 例:ゲーム
      • Navigation:自分の位置認識を補助
        • 例:GPS付デバイス
      • Biofeedback:ユーザーの状態(どこにいて、どれだけ興奮しているか等)をユーザー自身に提示し、自己認識を補助
    • 行動の優先順位付け(prioritization of action)に影響を与えるデバイス
      • Micro prompting:やるべきタスク達成のためのステップを詳細に示す
      • Reminding:予定のリマインドを行う
      • Alerting:環境に存在する何かに注意を向けさせる
        • 例:注意喚起を促すテキストを表示する

Self-care and Environment Products

  • 機能的な活動(着替え、調理。トイレ、シャワー等)の補助
  • 多彩すぎて分類不可

参考

項目調査まとめ介護

Posted by ttnt