MAC・Routing・ARPテーブルの概要を理解する
はじめに
通信の際に各ネットワーク機器が使う3種類のテーブルについて位置づけをまとめた(概要理解をメイン目的とするため、詳細は割愛している)
下記リンクもご参考
各テーブルについて
MACテーブル(MACアドレステーブル)
- 所在:L2スイッチ、L3スイッチ
- テーブルの主な内容:
- 物理ポート
- そのポートに接続されているNICのMACアドレス
- 役割:スイッチがどのMACアドレスの機器に送信するかを決定する
Routingテーブル
- 所在:ルーター、端末マシン
- テーブルの主な内容:
- たどり着きたいIPアドレス
- そのIPアドレスにたどり着くために転送するべき隣接ルーター(ネクストホップ)のIPアドレス
- 役割:接続先のIPアドレスに到達するために、転送すべき隣接ルーターのIPアドレスを決定する
ARPテーブル(ARP: Address Resolution Protocol)
- 所在:IPアドレスを持つすべての機器(端末マシン、スイッチ、ルーター等)
- テーブルの主な内容:
- あるネットワーク機器のIPアドレス
- あるネットワーク機器のMACアドレス
- 目的:通信を効率化する(ARPテーブルがない場合、IPアドレスに対応するMACアドレスを毎回ブロードキャストして調べる必要がある)
テーブルの使用例
同じスイッチに接続されている端末マシンにpingを送る
端末A(MACアドレス:aaaa.aaaa.aaaa、IPアドレス:10.0.0.1)から端末B(MACアドレス:bbbb.bbbb.bbbb、IPアドレス:10.0.0.2)へpingコマンドを実行する場合、下記の処理が実行される
- 端末Aで、
ping 10.0.0.2
コマンドを実行し、IPアドレスを含んだパケットをスイッチAに送信 - スイッチAで、IPアドレス10.0.0.2に対応するMACアドレスをARPテーブルで検索
→MACアドレスbbbb.bbbb.bbbbと判明 - スイッチAで、MACアドレスbbbb.bbbb.bbbbが接続されているポートをMACテーブルで検索
→ポート2と判明 - 端末Bにパケットが到着
その他の使用例はまとめ中
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