MAC・Routing・ARPテーブルの概要を理解する

2023年1月4日

はじめに

通信の際に各ネットワーク機器が使う3種類のテーブルについて位置づけをまとめた(概要理解をメイン目的とするため、詳細は割愛している)
下記リンクもご参考

各テーブルについて

MACテーブル(MACアドレステーブル)

  • 所在:L2スイッチ、L3スイッチ
  • テーブルの主な内容:
    • 物理ポート
    • そのポートに接続されているNICのMACアドレス
  • 役割:スイッチがどのMACアドレスの機器に送信するかを決定する

Routingテーブル

  • 所在:ルーター、端末マシン
  • テーブルの主な内容:
    • たどり着きたいIPアドレス
    • そのIPアドレスにたどり着くために転送するべき隣接ルーター(ネクストホップ)のIPアドレス
  • 役割:接続先のIPアドレスに到達するために、転送すべき隣接ルーターのIPアドレスを決定する

ARPテーブル(ARP: Address Resolution Protocol)

  • 所在:IPアドレスを持つすべての機器(端末マシン、スイッチ、ルーター等)
  • テーブルの主な内容:
    • あるネットワーク機器のIPアドレス
    • あるネットワーク機器のMACアドレス
  • 目的:通信を効率化する(ARPテーブルがない場合、IPアドレスに対応するMACアドレスを毎回ブロードキャストして調べる必要がある)

テーブルの使用例

同じスイッチに接続されている端末マシンにpingを送る

端末A(MACアドレス:aaaa.aaaa.aaaa、IPアドレス:10.0.0.1)から端末B(MACアドレス:bbbb.bbbb.bbbb、IPアドレス:10.0.0.2)へpingコマンドを実行する場合、下記の処理が実行される

  1. 端末Aで、ping 10.0.0.2コマンドを実行し、IPアドレスを含んだパケットをスイッチAに送信
  2. スイッチAで、IPアドレス10.0.0.2に対応するMACアドレスをARPテーブルで検索
    →MACアドレスbbbb.bbbb.bbbbと判明
  3. スイッチAで、MACアドレスbbbb.bbbb.bbbbが接続されているポートをMACテーブルで検索
    →ポート2と判明
  4. 端末Bにパケットが到着

その他の使用例はまとめ中

参考